AIによる請求書スキャン機能2102

この記事では、リリース2102で導入された新しい「AIによる請求書スキャン」の機能拡張について詳しく説明します。

１．買い手会社のスキャン

リリース2102よりも前のリリースでは、バイヤー企業は次のように決定されていました。

・[SAPコラボレーション（SAPCollaboration）]ウィンドウにログインしたユーザの会社
・アップロードUIで指定された会社

2102では、「文書情報抽出サービス(DOX)」が購入企業情報をスキャンし、企業IDをマッピングします。 この機能は、複数の企業のPDFを一元的にアップロードする企業に特に役立ちます。このマッピングを有効化させるには、まずサプライヤマスターデータのアップロードのように、企業データをDOXにアップロードする必要があります。

これは、「サプライヤ請求」ワークセンターから実行できます。「請求書スキャン」–「マスターデータの同期化」を参照してください。

元々は新しい会社が追加されたり、会社名や住所などのスキャン関連のデータが変更されたりするたびに、会社のデータを同期する必要がありましたが、このオプションを有効にすると、SAPコラボレーションウィンドウでPDFをアップロードすると、スキャンした値がユーザー企業ではなくレビュー済みの値として提示されます。

アップロードUIを使用する際、もしユーザーがアップロードUIに会社情報を手動で入力した場合は、スキャンされた値が提案されません。

２．スキャンオブジェクトのODATAサービス

SAPコラボレーションウィンドウやアップロードUIを介してPDFドキュメントをアップロードする代わりに、ODATAサービスを使用してPDFをアップロードすることもできます。 また、任意で会社を指定できます。 このサービスでは、ドキュメントをアップロードしたり、ドキュメントをアップロードしてスキャンを開始したりできます。

３．請求書作成時に注文書の代わりにスキャンしたアイテムを使用可能

リリース2102よりも前のリリースでは、レビュー値に発注参照が指定されると、請求書が作成され、すべてのオープン発注項目が請求書作成UIにコピーされてました。 しかし、一部の配送シナリオでは、お客様はスキャンしたアイテムのみを引き継ぐように要求されていました。

リリース2102では、請求書作成のためのPO項目の代わりにスキャンした項目を使用できるBCオプションを提供しています。

４．スキャンした複数のオブジェクトの削除

「インボイススキャン」ビューで複数の項目を選択し、それらを一緒に削除することができます。

５．スキャンした複数のアイテムを削除

「Review」UIで複数のスキャン項目を選択し、それらを一緒に削除することができます。

まだ対象外の請求書スキャン機能の追加要件がある場合は、お客様のインフルエンスポータルで既存の改善要求を確認するか、新しい改善要求を作成してください。